An another side of FERRY

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[参戦記]第1回ダイスフォージ日本選手権

そして、そして、参加してきました。第1回ダイスフォージ日本選手権@ホビージャパン ゲームフェスティバル2017秋です。

午前10:00受付開始ということで、起床判定による-1回戦落ちが危ぶまれましたが、そこは家族持ちのメリットでしっかり通過。そして、事前のホビージャパンゲームブログの案内では、大会は32人で行われ、申し込みが32人を超える場合は、抽選になる旨が記載されていました。うーん、微妙です。FERRYのツイッターのTLでは、ダイスフォージ盛り上がっていたので、いやーこれ、32人超えるでしょ?みたいな感じで、まだまだ0回戦落ちの危険性がありました。プロモ欲しいので、どうか通りますように!とお願いしていましたが、実際の参加者は15人でした。嬉しいような、ちょっと寂しいような気もしますが、準決勝に残ればもらえる別種類のプロモカードをゲットするためにも、ライバルが少ないのは喜ばしいこと。卓が4卓立つことになりましたので、スイスドローは3回戦となりました。

4人卓も3人卓も、大会点が1位5点、2位2点もらえるレギュレーションなので、1位をしっかり取ることが重要です。

さて、大会のレポートの前に、今回記事を書こうと思った、もう一つのモチベーションとして、日本選手権準拠のルールを残しておきたい、というものがあります。
このダイスフォージ、ルールブックは非常に分量が少ないのですが、反面、解釈の余地のある表現や、特には細かく記載されていない事柄などがあって、前々日の練習会の段階でも、ルールの解釈がプレーヤによってまちまちでした。そこで、改めて日本選手権に参加して、あいまいな部分に関して、ジャッジに確認し、記事に残すことで、他のプレーヤの方にも参照してもらえたらと思います。順不同ですが、以下に確認した内容を記します。「いや、ルールブック読んだらわかるやろ!?」というツッコミが入りそうな項目もありますが、そこは暖かい目で見てくださいませ。

・英雄の偉業で獲得したカードの得点は、ゲーム終了後の得点計算フェイズに加算する。
  これはルールブックにも明確に書いてありますが、獲得した時点で得点加算してしまっていました。得点計算フェイズまで、得点差が明確にならないので、カウンティングが必要になりますが、極端に複雑なカード得点はないので、そこそこの精度で計算できるかなと思います。

・鍛冶神のハンマーで、金量があふれた場合、I→IIフェイズに移るときのみ、金量を持ち越せる。
  ルールブックで、「再びトラック上を移動させる準備をする」の解釈ですね。例えば、ダイスが1金、6金と出た時に、ハンマーを3金、英雄の資産ボードの備蓄に4金と、わけることができないのはルールを読めば解釈できるのですが、ハンマーのゴールまで、後3金という状態で、6金をハンマーに振り分けた場合、ゴールにたどり着いた時に残っている3金がどうなるのか? この点に関して、当日は、トークンがIの状態でゴールして、10勝利点を加えて、トークンをIIの面にした後、残り3金分トークンを進めてよい。しかし、トークンがIIの状態で、なおかつ、次のハンマーカードを獲得している場合、2枚目には持ち越せない。という説明でした。

・神の祝福時、星の船の神殿フェイスと奈落の鏡の?フェイスが出た場合、手番プレイヤーから順に処理を解決する。
  2人以上、星の船の神殿フェイスを出した場合に、手番プレイヤーからプレイ順に効果を解決すると書かれていますが、?フェイスなど、他のプレイヤーのフェイスを参照するダイスフェイスが出た場合も、手番プレイヤーから順に処理を解決するとのことです。手番プレイヤーが神殿フェイスで鍛造したダイスフェイスを参照できるか?鍛造前のフェイスを参照できるか?といったところで、微妙に違いが出てくる可能性がありますが、順に処理をするため、?フェイスのプレイヤの処理解決時に表になっているダイスフェイスしか参照できないことになります。

FERRYが対戦した以外の卓で、明らかになったルールの不明点についてはわかりませんが、当日のプレイヤの方が、この記事を読んでおられましたら、補足いただけるとありがたいです。

※正直、ハンマーの金量持ち越しの処理に関しては、どんなケースでも持ち越せないのではないか?と感じますが、大会ルールとしての指示を優先してプレイしました。


さて、それでは、改めて大会のレポートです。

1戦目;セットアップ;標準
4人戦、157点、4番手、3位。
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光のコア;2赤、2金+1青、4金、3金、1赤、1金
闇のコア;2赤、1赤、4金、3金、1青、2緑
最終リソース;0金、2赤、5青残り

4金、3金フェイスを2個ずつ取っているという、割と珍しい構築な気がします。金量をしっかり出して、鍛冶神のハンマー2枚でしっかり50点取るアプローチです。ヒュドラーの赤5+青5に対して、鍛冶神ハンマーは青1なので、得点効率は悪くないと思いますが、賢者2枚で6金8勝利点を出しながらハンマーを埋めていく必要があるので、その他に手が回りません。157点は悪くないと思いますが、勝利点フェイスを追加するなどして、もう少し底上げしていれば、2位は狙えたかもしれません。というわけで、初戦は3位。
赤青メインのルートと競合しないのは良いのですが、その分、他のプレーヤがヒュドラーを獲得するチャンスが増えるわけで、その分、点数を稼がれてしまったのかな?と思います。その意味では、勝利点フェイスを追加するのではなく、青を追加して、カード点を稼ぎに行った方が良かったかもしれません。いずれにせよ、金量を余分に出す余裕を作れるかどうかが分かれ目ですね。


2戦目;セットアップ;青2が大熊
4人戦、168点、1番手、1位。
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光のコア;2赤、2金+1青、4金、1赤、1金、1金
闇のコア;2青+2緑、2赤、3金、1青、2緑、1金
最終リソース;8金、5赤、3青残り

大熊2枚を取って、しっかり勝利点を伸ばすことができた1戦。傾向として、FERRYは鹿があるにせよないにせよ、2ダイスを均等に育てる傾向があるようです。金量は3金、4金が1枚ずつで、ハンマーと賢者も1枚ずつ。熊を確保するために、青多目のダイスフェイスになっています。大熊をがめる戦略は、他のプレイヤーにあたって勝利点を稼ぐ必要上、自分の手番の時に、多くのポータルに他のプレイヤーが留まっているのが望ましいです。これは、大熊2枚のプレイヤーが2人いる場合、お互いが対面になっている場合は良いのですが、隣り合っている場合は、上家のプレイヤーは他のプレイヤー二人にあたって6点+下家のプレイヤにあたられて3点と、下家のプレイヤよりも得点を取りやすい展開になりやすい気がします。一方で、大熊をがめても、勝利点が伸びないケースもままありますので、獲得1アクションで何点の手に育てるのかをイメージして進める必要があるのかな?と思います。
ダイスの出目もよく、中盤赤青リソースも上手く確保できながら回せたので、しっかりと1位を取ることができました。ゲーム終了時、リソースが残ってしまっているのは1番手なのでしょうがないのですが、勝利点フェイスを増やすなど、1番手の手番を終了した後も、勝利点を稼ぐ工夫が必要だなと思いました。
ここで、1位を取ることができたのは非常に大きくて、ダイスフォージは序盤にダイスの出目が良いプレーヤーが突っ走ってしまうこともままあるように感じているので、3回戦で1位条件で無くなったことは助かりました。そして、大会点5点の状態で、運命の3戦目に。


3戦目;セットアップ;青2が大熊、赤2が星の船
4人戦、168点、1番手、2位。
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光のコア;x3、神殿、1赤+1青+1金+1緑、2金+1青、3金、1赤
闇のコア;2青+2緑、3緑、2赤、3金/2緑、4金、2緑
最終リソース;8金、1赤、7青残り

相変わらず、ヒュドラーは0枚。赤4、青4のヴァニラカードで点数を稼ぐアプローチです。鍛冶神ハンマーと賢者は1枚ずつで、金量を勝利点に変換しています。ここまで3戦の自分の形をみると、3金、4枚のセット1につき、ハンマー1+賢者1のバランスがちょうど良いくらいなのでしょうか。
今回のダイスフォージ日本選手権は、手番の救済策があって、各対戦の手番を足し合わせて、同卓者の中で合計の多いプレイヤから1番手にまわるという方式を取っていました。FERRYの場合、1回戦で4番手だったので、その後の2回戦、3回戦と1番手になりました。ダイスフォージは必ずしも1番手が良いわけではないなと感じますが、4番手は最終ラウンドで購入するカードが無いようなケースもまま見受けられますので、個人的には2番手か3番手が好きですね。
このゲームは、大熊が2-1-1に分かれて、トップ目は大熊1枚の3番手プレイヤ、2位争いを大熊2の2番手と、1番手のFERRYが争っている感じでした。カード点のカウンティングも含めて、ほぼ互角かやや不利かな?と思いながら、ゲームは進んでいましたが、最後の得点計算フェイズで1点差でかわして、2位に滑りこみました。青2の大熊は、青4の12点を超えようと思うと、獲得後4回あたり・あたられて合計14点になるので、獲得ラウンドによっては、4枚目の大熊を取らない選択肢はあるのかな?と思います。

ここまで3戦終わって、大会点7点、獲得VPの差で4位で準決勝進出です。

この段階で、新たなプロモカードをいただくことが出来ました。次のターン、隣のプレイヤのダイスを強制的に使うことになる、やばいカードです(右端のカモメ)。参加賞でもらった赤5青5の追加カードも、最初に封入されていた27点のカードに加えることで、26/27/28/29と並んで、1セットになりました。昇順で並べても、降順で並べても楽しそうです。
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昼食をはさんで、いよいよ準決勝。もう一回2位に入れば、新たなるプロモが手に入ります(こればっか)。

準決勝;セットアップ;青2が大熊、赤2が星の船、赤3が守護神の盾
4人戦、126点、手番忘れ、3位。
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光のコア;?、3緑、3金/2緑、1赤/1青/1金、4金、1赤
闇のコア;2赤/2青/2金、3緑、2赤、3金、2緑、1青
最終リソース;5金、5赤、2青残り

大熊を2枚確保して、勝利点が伸びないケース。3勝利点フェイスを2枚付けているものの、そのおかげで、後半リソースが伸びずに自滅した形ですね、、、。勝利点も126点と低い水準に推移してしまいました。銀月の雌鹿をがめて、勝利点フェイスを片側に固めて、勝利点を稼ぐ戦法をやられたことがありますが、そういう手を取れる場でないと、勝利点フェイスは苦しくなってしまいますね、、、。
最後の最後、これまでと違ったアプローチで負けてしまったことは悔しくもありますが、熊2をとった時に、どういうダイスをつくるべきか?など、改めて考えておくべきことができて、楽しい感じです。


勝戦は、かふかさんが怒涛の196点獲得で優勝されました。おめでとうございます。前々日の練習会を主催してくださった将軍さんも堂々2位。さすがです。そして、ダイスフォージ日本選手権を開催してくださったホビージャパン様、にも感謝を!

参加人数15人は少し寂しい感もありましたが、同じゲームを繰り返し遊んで、いろんな戦術を試したい派のFERRYとしては、存分にダイスフォージを楽しめた1週間でした。カードとダイスフェイスの拡張版とか出ると戦略に幅が出て楽しそうですね。ぜひ、近いうちに発売になることを期待したいと思います。

もう少し、ダイスフォージやりこみたい感ありますので、またオンリー会のチャンスがあれば、是非ご一緒しましょう。